三笠を守る
三笠ジオパークについて
三笠市は、「日本ジオパーク」に認定されています。
ジオパークは、大地が作ってくれた“地域の宝(地域資源)”をしっかりと守り、その価値を子ども達と学び、観光客と楽しみ、そして経済活動を行いながら持続可能な開発(Sustainable Development)を行う取り組みです。
私たちは、地域の大事な“宝”を次世代へ繋ぎ、共有するため、SDGsの達成に向けた活動も行なっています。
三笠が認定されている“ジオパーク”
三笠市の全域は、「日本ジオパーク」に認定されています。
ジオパークとは、その土地の地形や地質、動物や植物、そしてヒトの歴史や文化など、大地に根差した“地域の宝(地域資源)”を、未来に向けてしっかりと守っていくための認定プログラムです。
ジオパークにおいて大切なのは、“地域の宝”の価値だけではありません。
その価値を学び、伝え、守り、そして観光など地域の経済活動にも活かしていくことです。そして4年に一度、これらの活動が持続的に取り組まれているかどうかを調査する、再審査があります。
その結果が良好であれば、ジオパークとしてさらに4年間、“再認定”されるという仕組みです。
三笠が守るべき価値
三笠が守っていく価値とは、何なのでしょうか?
その価値は、三笠ジオパークのテーマ「さあ、行こう!一億年時間旅行へ〜石炭が紡ぐ大地と人々の物語」に込められています。
明治元(1868)年、三笠市内で大地の遺産である「石炭」が偶然発見されました。
それをきっかけに3年間にわたる北海道全土の地下資源調査が行われ、その成果は日本初の総合的な地質図「日本蝦夷地質要略之図」にまとめられました。
この地質図が作成された5月10日は今、「地質の日」となっています。
その関連論文の中で、現地調査の際に約1億年前の白亜紀のアンモナイトが発見されたことが記載されています。
これを機に、北海道でアンモナイト研究が積極的に進められるようになり、いくつかのアンモナイトには学名に mikasa が付けられました。
こうして三笠は、世界的にも有名なアンモナイト産地となったのです。
三笠を守るために
三笠ジオパークでは、この“地域の宝”の価値を多くの方に発信するために、ツアーの開催や地域学習などに取り組んでいます。
三笠が認定されているのは日本ジオパークですが、ジオパークそのものは国連教育科学文化機関(ユネスコ)が推進する世界共通のプログラムです。
三笠ジオパークにおいても、全世界共通の目標である持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals (SDGs))の達成に向けた取り組みを進めており、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development (ESD))活動を支援する地域ESD活動推進拠点にも登録されています。
詳細は、三笠ジオパークのウェブサイトをご覧ください。