三笠を知る
三笠を彩る風景
1億年にもおよぶ歴史によって紡がれてきた三笠市。
そのストーリーと、見どころをご案内します。
長い冬が終わり
5月に桜と梅が咲く、三笠の春
「三笠」という地名は、かつて市内にあった空知集治監の裏側(北側)にある山が、奈良の三笠山(現在の若草山)に似ていることから「三笠山」と呼ばれるようになったことに由来します。
現在、観音山と呼ばれるこの山では、本州より2か月も遅い5月に桜が満開となります。
また、同じ時期に梅の花も咲き、雪の白から桜や梅の花の色へとまちの色が変わっていきます。
三笠が発祥地の
「北海盆唄」で賑わう、三笠の夏
北海道の盆踊りでよく歌われる「北海盆唄」は、炭鉱まちとして栄えた三笠の幾州別地区が発祥の地として知られています。
北海道の短い夏を全身で楽しむことができる三笠の盆踊りには、地域外からも多くの人が集います。
葉桜から新緑に覆われたまちは、お盆を過ぎると紅く色づいていきます。
海の底の地層と日本海からの風が育んだ
恵みが実る、三笠の秋
三笠の大地は東から西に向かって、1億年前の古い地層から新しい地層へと移り変わっていきます。
この大地を、幾春別川が東から西へと流れ、川が作った平野では玉葱や米などの農作物が栽培されています。
石狩平野に面するまちの西端には、アイヌ語で「頂上の丸い山」という意味の「タプ・コプ」が語源となっている達布山が位置しています。
現在、この山のふもとの斜面では、複数のワイナリーがワイン用のぶどうを栽培しています。
三笠の大地の記憶と日本海からの風が育んだぶどうが収穫時期を迎えると、まちは空から降る白い雪に覆われていきます。
時には積雪2mを超す
大雪に閉ざされる、三笠の冬
シベリアから吹く冷たく乾いた空気は、暖かい日本海で水蒸気を補給し、雪雲を作ります。
日本海に面する石狩・空知・後志地方は、北海道でも有数の豪雪地帯として知られています。
空知地方に属する三笠も例外ではなく、住宅の1階部分が埋まるほどの高さまで雪が積もることがあります。
この深い雪の中で、スキーやスノーボードなどのアクティビティのほか、桂沢湖では湖上でワカサギ釣りも楽しむことができます。
湖の氷が融け始めると、まちは桜色に色づいていきます。